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真理子先生の女性のミカタ/子宮頸がん(2)

2022年6月10日
 年間10000人が罹患する子宮頸がん。今回は予防のお話です。

1次予防と2次予防

 子宮頸がんの予防には「1次予防」と「2次予防」があります。前回お話ししたように、子宮頸がんの原因ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染ですが、HPV感染を防ぐワクチン接種が1次予防、子宮がん検診で早期発見・早期治療を目指すのが2次予防です。
 この2つを確実に行えば、子宮頸がんは「最も予防しやすいがん」と日本産科婦人科学会もお墨付きを与えています。

真理子先生の女性のミカタ/子宮頸がん(2)

ハイリスク型HPV

 200種類ほどあるHPVの中で子宮頸がんになりやすいとされるハイリスク型は14種類ほど。特に進行が早く、発がん性が高い16型、18型はワクチンでHPV感染を予防できるという結果が報告されています。
 ただ残念ながら、14種類すべてを防げるワクチンはまだありません。

感染すると

 HPVに感染しても自然に消えてくれる場合もありますが、消えない場合はまず子宮頸がんの前段である「子宮頸部異形成」に変化し、放置しておくと子宮頸がんに進行します。その進行スピードは、その方の免疫力や感染したウイルスの型などにより異なり、数年から数十年とも言われています。
 HPVの持続感染が細胞の最初の変化の原因であり、ウイルスの自然消滅を起こりにくくする免疫力の低下の原因のひとつが喫煙ということが分かってきました。

TVキャンペーンも

 テレビでは先月16日から「今、はじめよう 子宮頸がん予防。」というキャンペーンが展開されています。1次予防と2次予防で大切な子宮と命を守りましょう。


真理子先生の女性のミカタ/子宮頸がん(2)
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真理子レディースクリニック 院長
伊藤真理子
(いとう・まりこ) 1986年山形大学医学部卒業。山大病院、篠田病院を経て2005年6月に真理子レディースクリニックを開業。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。