徹底して山形に密着したフリーペーパー

ナナ・ビーンズ 減築構想が浮上

2008年10月10日
 山形市七日町2の複合商業ビル「ナナ・ビーンズ」に関し、建物規模を縮小する「減築」の構想が浮上していることが明らかになった。ナナ・ビーンズは旧山形松坂屋の跡を引き継いで2002年にオープンしたが、建物の老朽化や集客力の低下などから現状の規模を維持するのが困難になっていることが理由という。改正市街地活性化法(中活法)に基づく認定を受けるため山形市が近く国に申請する基本計画にもナナ・ビーンズの減築が盛り込まれる見通しだ。
ナナ・ビーンズ 減築構想が浮上
施設老朽化が主因

 減築とは年数が経過して老朽化したり、テナントや居住者が減るなどした建築物の床面積を減らす手法。ナナ・ビーンズは1973年の建築物で、所有する東邦エンタープライズ(川崎市)によれば商業施設として老朽化が目立ち、再生の必要に迫られているという。

七日町の地盤沈下も影響

  ナナ・ビーンズは1〜3階が民間フロア、4〜8階が市や県の支援を受けた公共フロアという構成。東邦エンタによれば、景気低迷や七日町の地盤沈下に伴って民間フロアの集客力が低下しているほか、開業10年を迎える2012年以降、市や県からの支援継続が不透明なことも減築を検討する理由だとしている。

低層化する案も

 具体的には現在の8階建てを3〜4階建てまで低層化する横割り案や、階数は維持して敷地面積を削減する縦割り案などを検討中。最終的には行政や他の地権者、テナントと調整しながら決めるとしており、隣接地で計画中の御殿堰をいかした施設とリンクさせる案も探っている。

市も後押し

  山形市では「御殿堰とナナ・ビーンズとの周遊性が高まれば七日町の魅力はアップするはず」と判断しており、中活法に基づき申請する基本計画の中に従来の「COCO21跡地開発プロジェクト」「「セブンプラザ再開発事業」「御殿堰の整備」など加えて新たに「ナナ・ビーンズ再生事業」を盛り込むとしている。