健康講座/健康寿命

2008年11月14日
 今回お話する健康寿命とは、心身ともに自立した状態で生き続けられる期間を指します。最近では単に長生きするよりも、質の高い生活を送ることができる期間を延ばしたいという考えから、年齢寿命よりも健康寿命が重要視されています。

平均寿命との違い

 平均寿命と健康寿命を脅かす原因は異なります。死亡原因は(1)ガン(2)心疾患(3)脳血管疾患ですが、介護が必要になる原因は(1)脳血管疾患(2)老衰(3)骨折・転倒(4)認知症(5)関節疾患と運動機能低下です。
 健康寿命を延ばすうえで早期発見、早期治療を心がけたいのが「運動器不安定症」です。運動器不安定症とは高齢化によりバランス能力および移動歩行能力の低下が生じ、閉じこもりや転倒リスクが高まった状態と定義されています。

運動機能低下は要注意

 つまり介護が必要になるリスクが高い状態です。以下に挙げる疾患の既往があるか、または罹患(りかん)している人で、運動機能低下が評価基準に該当する人は注意して下さい。
 【疾患】脊髄(せきずい)圧迫骨折、変形性脊髄症、大腿骨頚部骨折、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、変形性膝関節症、変形性股関節症、腰部脊柱管狭窄症、関節リウマチなど。

健康講座/健康寿命

【運動機能評価基準】

1.開眼片脚起立テスト

 図のような姿勢をとり片脚を5センチ程浮かせる。15秒未満なら運動器不安定症。

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2.3メートル立って歩けテスト

 腰掛けた椅子から立ち上がり3メートル先の目標物を回って戻り、再び椅子に腰掛けるまでの時間を測定する。11秒以上要するものは運動器不安定症。


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今回の先生:山形徳洲会病院 大沼 寧(おおぬま やすし)
山形徳洲会病院整形外科・スポーツ整形部長。
日本体育協会公認スポーツドクター、モンテディオ山形チームドクター。
日本整形外科学会専門医、運動器リハビリテーション医、日本トレーニング指導者協会認定上級トレーニング指導者。メディカルフィットネス+スパ「ラ・ヴィータ」統括部長