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ご先祖様を敬い、感謝の気持ちを込めて 春のお彼岸特集

2019年3月8日
 もうすぐお彼岸(ひがん)。お彼岸といえばお墓参りが頭に浮かびますが、その由来や、お墓参りのマナーなど、知っていそうで意外に知らなかったりすることも多いもの。そこで今号では、今さら聞けないお彼岸のエトセトラをまとめてみました。
ご先祖様を敬い、感謝の気持ちを込めて 春のお彼岸特集

春彼岸に関するエトセトラ

「春彼岸」と「秋彼岸」

 彼岸には春彼岸と秋彼岸があり、通常「彼岸」と言えば春彼岸のこと。
 彼岸は春分の日(秋彼岸は秋分の日)を境に前の3日と後の3日の合計7日間。春分(秋分)の3日前の日が「彼岸の入り」、3日後の日が「彼岸の明け」。春分(秋分)の日は中間に位置するので「彼岸の中日」とも呼ばれます。

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ところでお彼岸って?

 彼岸は平安時代に広まった浄土思想が由来です。浄土思想では、ご先祖様のいる世界を「彼岸」、自分たちが生きている現世を「此岸(しがん)」とし、「彼岸」は西に、「此岸」は東にあると説いています。
 3月の春分の日と9月の秋分の日は太陽が真東から昇り、真西に沈むので、彼岸と此岸がもっとも通じやすい日になると考えたのでした。そしてこの時期に先祖供養をするようになったとか。

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いざ、お墓参りへ!

 お彼岸では、お盆のように決まった行事や飾り付けをする必要はありませんが、中日の前後にお墓参りに行くのが一般的とされます。
 お墓についたらまずは掃除。墓石を洗い、雑草を取るなどしてお墓のまわりをきれいにしましょう。その後、お花を生け、果物やお菓子を供えます。
 食べ物のお供え物は、鳥や猫などに食い散らかされないよう必ず持ち帰りましょう。

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「ぼたもち」と「おはぎ」

 お彼岸のお供え物として欠かせないのが「ぼたもち」と「おはぎ」。もち米を炊いたり蒸したりして米粒が残る程度につき、丸めてあんこやきなこをまぶした和菓子ですが、食材辞典などでは同じ食べ物として紹介されることがほとんどです。
 ただぼたもちは「こしあん」、おはぎは「粒あん」で作られることが多いようです。

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それぞれ漢字で書くと

 それぞれ漢字で書くと「牡丹餅」「お萩」となります。春彼岸のころに牡丹の花が咲き、秋彼岸のころには萩の花が咲くことに由来していることは容易に想像できるでしょう。
 つまり、ほぼ同じ和菓子ながら春彼岸ではぼたもち、秋彼岸ではおはぎと区別して呼ばれているわけですね。

お盆との違いは?

 どちらも仏教行事で、ハイライトはお墓参りですが、お盆はご先祖様の霊が年に1回この世に里帰りする時期と言われ、私たちが故人やご先祖様をお迎えして供養する儀式です。
 それに対してお彼岸は、1年の中であの世(彼岸)とこの世(此岸)が最も近くなる日とされ、年に2回ご先祖様のお墓に私たちから挨拶に行く事を指します。
 お盆もお彼岸どちらも先祖を供養をする日となっていますが、内容や意味は違います。