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Let´s know 脳!/お子さんの頭痛(下)

2019年3月8日
 前回は子どもの頭痛が急増していることをお知らせしましたが、今回は子どもの頭痛が学校生活にどんな影響を与えているか、どんな治療が施されているかといったお話です。

学校生活に支障が

 東京都医師会が東京都多摩市の小・中学生を対象に1年間調査した結果では、「頭痛がある小児」の方が「頭痛がない小児」より欠席経験が多いことが分かりました。
 特に片頭痛持ちの小児と慢性緊張型頭痛持ちの小児の欠席日数が多く、片頭痛小児の35%、慢性緊張型頭痛小児の30%が年間5日以上学校を欠席していました。
 また片頭痛小児の66・6%、慢性緊張型頭痛小児の82・5%が頭痛のため快適な学校生活を過ごせていないことも分かりました。

Let´s know 脳!/お子さんの頭痛(下)

我慢しがちな小児

 同調査は、頭痛持ちの小児が学校生活を送るうえで深刻な影響を受けていることを浮き彫りにしていますが、別の調査では頭痛で医療機関を受診した子どもの割合は20%にとどまっているとか。
 生活支障度が高い片頭痛持ちの子どもさえ受診率は40%にとどまり、まだまだ頭痛を我慢している子どもが多いようです。最新の調査でも、子どもの2人に1人は頭痛があっても親にも言わずに我慢していました。

悪化させる前に

 子どもは大人と違い、常に身体・精神の両面で成長を続けています。この時期は精神的なストレスなどが頭痛に結びつきやすく、また、強い痛みの記憶が持続することで頭痛が悪化してしまう傾向があります。

最寄りの医師に相談を

 頭痛で何度も繰り返して保健室に行っているお子さん、頭痛が原因で遅刻や早退を繰り返しているお子さんをお抱えの親御さんは、最寄りの診療機関を受診されることをお勧めします。


Let´s know 脳!/お子さんの頭痛(下)
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TFメディカル 嶋北 内科・脳神経外科クリニック 医師
佐藤 篤
プロフィール
(さとう・あつし)2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。医学博士。