徹底して山形に密着したフリーペーパー

Let´s know 脳!/お子さんの頭痛(上)

2019年2月8日
 頭痛に悩むお子さんが増えています。

中学生は3人に1人!

 国内の小・中学生を対象にした最新の調査によれば、1カ月間に頭痛を自覚した生徒の割合は2人に1人。10年前の調査では5人に1人でしたので、実に倍以上に増えていることになります。
 東京都多摩市が小・中学生を対象に1年間調査した結果では、繰り返して起きる頭痛(慢性頭痛)の割合は、小学生の6人に1人、中学生では3人に1人。慢性頭痛の中でも片頭痛は大人の場合は女性に多いとされますが、小学3年生まではやや男児に多いことも分かりました。 

Let´s know 脳!/お子さんの頭痛(上)

地域差はあるものの

 ただ、子どもの慢性頭痛の頻度には地域差があり、山形県の環境に近いと考えられる茨城県の小・中学生の調査では、小学生の10人に1人、中学生の6人に1人と多摩市に比べ約半分でした。
 このことから、子どもの頭痛にも大人と同じように日常生活のストレスが大きな影響を及ぼしていると考えられます。

やりすぎは禁物

 頭痛持ちの子どもは①テレビや携帯ゲームに関わる時間が長い②塾など習い事が週4日以上③睡眠が7時間未満――などの共通点がありました。
 意外な結果としては、頭痛持ちの子どもは体育以外で運動やスポーツを週5回以上行っている割合が多いことでした。

規則正しい生活を

 普通に考えれば健康によさそうなスポーツでさえ、やりすぎは成長過程の子どもにはオーバーワークとなり、ストレスがかかることで頭痛の頻度は増えます。学校生活が快適に過ごせるよう、お子さんには十分な睡眠と規則正しい生活リズムを整えてあげましょう。
 生活習慣を見直しても頭痛が続く、鎮痛剤が効かないといった症状があれば、一度病院を受診しましょう。


Let´s know 脳!/お子さんの頭痛(上)
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TFメディカル 嶋北 内科・脳神経外科クリニック 医師
佐藤 篤
プロフィール
(さとう・あつし)2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。医学博士。