徹底して山形に密着したフリーペーパー

主婦、動物作家 山口 花さん

2019年1月25日
山口 花(やまぐち・はな)1968年(昭和43年)新潟市生まれ。大学卒業後、地元の広告代理店に就職し、結婚を機に退職。ご主人の勤務地の鶴岡市で主婦業と子育てのかたわら2012年に出版した「犬から聞いた素敵な話」が累計30万部を超えるベストセラーに。以後も犬をテーマにした4作品を上梓、安定した売れ行きを記録している。昨年4月からはご主人の転勤に伴い山形市で夫婦2人暮らし。50歳。
主婦、動物作家 山口 花さん

犬の気持ちに思いを馳せ
 飼い主との物語を紡いでいます

――最初に本を出したきっかけって?

犬の目線に立って
 
 「子育てもひと段落した時、以前から関心があった心理学を勉強しようと通信制の大学に入学したんですね。そのカリキュラムに動物の感情なんかを調べる比較行動学というのがあって、そこで分かった犬の心理みたいなものが興味深くて」
 「類人猿は目を合わせると攻撃的になるけど犬は人と見つめ合えると。もともと犬は好きで飼った経験もありましたけど、『そうなのか~』と目からウロコでしたね」
 「そんな時に、知り合いの編集者から『飼い犬をなくしたペットロスをテーマに何か書けない?』と誘われて」
――それで書いてみようと。
 「犬と暮らす知人、友人を訪ね歩き、実際のエピソードを基に14話の短編を創作しました。飼い主と犬の間に通じあう心を、7話は人間の視点から、7話は犬の目線から描きました」
――10万部を超えればベストセラーとされるけど、何と30万部!

デビュー作が30万部!

 「デビュー作がいきなりでしたから、あまりピンとこなかったですね。編集者の方から『満員の新潟スタジアムのお客さんが全員読んだとして、それが7日間続く』と言われ、やっと実感が湧いたというか(笑)」
――生活が一変したわけじゃないんだ。
 「それは全くなく、子育てと主婦業を自分のペースで。ただ2014年に出した『あなたと暮らせてよかった』も8万部、17年の『喜びのかけ算、悲しみのわり算』も2万部売れたんですよ」
 「読者の大半は50代以降の中高年層で、犬は大切な家族だと感じている人たち。そんな環境にいる犬たちが、どんな気持ちでいるのかに思いを馳せながら物語を紡いでいくのは楽しいですね」

山形市で環境が激変

――山形市には去年の4月から?
 「今度は生活が一変しました(笑)。山形市は初めてで友だちもいないし、1人息子は大学進学で東京に行っちゃうし。それこそ何をしていいか分からず、ペットロスになったみたい(苦笑)」
 「周囲に食品スーパーもコンビニもない静かなところで、農協の野菜直売所があるぐらい」
――あの直売所、近々なくなるんだよ。
 「エー!!」

随筆でよろしければ

――ベストセラー作家に恐縮ですが、気分転換に、やまコミでペットに関する連載とかどう?
 「いいんですか?随筆みたいなものでよろしければ」
――じゃあ、今年からよろしくお願いします。