徹底して山形に密着したフリーペーパー

有頂天EVOLUTION(山形市)店主 安部 幸一さん

2018年11月9日
安部 幸一(あべ・こういち)1968年(昭和43年)、葉山温泉の「安部旅館」の長男として上山市で生まれる。74年、同旅館が「大野目温泉・旅館安部」として山形市平久保に移転したのに伴い市内に転居、千歳小、市立4中、日大山形高を経て実家でラーメン店「有頂天の元祖」を開業。2007年、有頂天の元祖の経営は実家に任せ、自らは荒楯町に「有頂天EVOLUTION(エボリューション)」を新規開業。現在は長井市と仙台市にも同名店舗を構える。50歳。
有頂天EVOLUTION(山形市)店主 安部 幸一さん

日々進化を続けるラーメン
 気を抜いたら置いていかれます

――ラーメン激戦区の山形で有数の繫盛店!
 「有難うございます」

ゲソ天味噌が人気

――お世辞抜きに、冷やしラーメンではボクはここが1番好き。
 「味噌?醤油?」
――醤油。夏だけじゃく通年やって欲しいな。
 「やっぱり冷やしは夏を過ぎると売り上げがガクンと落ちるから(苦笑)。冷やしを含めてお客さんが注文するのは8割までが味噌。ゲソ天が入った『げそ天みそらーめん』がうちの看板メニューです」
 「ラーメンにゲソ天を入れたのはうちが最初という説がありますけど、確かに早い方ではあったかな。理由?ボリュームを出すためと、あと腹持ちが良くなるよね」
――最初の創業からこれまで順風満帆で?

自分の味を求めて

 「そんなことはまったくなく、最初に有頂天を始めたのも死んだ親父の単なる思いつき。自分が30歳の時だったけど、ラーメンなんてつくったことがなかったから、それこそ見よう見真似で」
 「ただ、がむしゃらにやっていく中でラーメンの奥深さに気づいたというか。実家を出て独立したのも、自分の味を追及したかったのかな」
 「今でも毎年、東京で開催されるラーメンフェスタに足を運んで刺激を受けて帰ってくるし、コストはかかるけど、麺を地元の製麺屋さんから北海道の有名店に切り替えて航空便で運んでもらったり。それでもまだまだ満足できない」

有名店から感化

――転機もあったと。
 「決定的だったのは2年前、中国・上海市にできたラーメンのテーマパーク『ラーメンアリーナ』への出店。出店したのは国内の有名7店で、東北ではうちだけ。7人の店主らと半年間、同じところで寝泊りし、彼らから感化されまくりで」
 「そこで教えられたのは、ラーメン屋を名乗るからには麺からこだわる必要がある、自家製麺でないとダメということ。彼らに影響され、改造した自宅で3月から自分が麺を打つようになった」
――そのご自宅に伺ってるんだけど、新築なのに粉まみれ…(苦笑)
 「作業は毎日深夜まで。50歳だから体にこたえますけど(笑)」

さながら求道僧

――繁盛店で、〝有頂天〟のイメージから、チャラチャラした調子こきじゃないかと(苦笑)
 「夢を追いかけて絶えず新しいことに挑戦したい。9日からは天童の人気ラーメン店『居間人』さんとコラボして、これまで山形になかったようなつけ麺をメニューに加えます」
――なんか〝求道僧〟みたいだね。