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《おしえて!編集長》 県産米の最新事情って?

2018年10月12日
 待ちに待った新米の季節到来!特に今年は県の新ブランド米「雪若丸」が本格デビューするなど、話題が盛りだくさん。山形のコメを巡る最新事情を編集長に聞いてみました。
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新米の季節ですね。

作柄「平年並み」

 「そうだね。今年は猛暑や豪雨の影響が心配されたけど、農林水産省が9月下旬に発表した県全体の作況指数は2年連続の『平年並み』。コメの主要産地では北海道が『不良』、秋田、宮城、新潟が『やや不良』になったのはお気の毒だけど、山形はやれやれって感じだね」
 「県外の人を中心に山形の農産物っていうとサクランボのイメージが強いけど、実際のところ圧倒的にウエートが高いのはコメ。2016年の農業産出額2391億円のうち、1位はコメの804億円で全体の33・6%、サクランボは2位で344億円、全体の14・4%だ」

そんな県産米の中で雪若丸、いよいよ本格デビューですね。

《おしえて!編集長》 県産米の最新事情って?

CMに田中圭さん

「いよいよだね。雪若丸は9月29日に県内での販売が始まり、同日にJR山形駅西口の霞城セントラルで記念イベントが行われた」
 「イベントは雪若丸のもとの名称『山形112号』にちなんで午前11時2分にスタート。販売を心待ちにしていた人たちが行列をつくり、売り出された200袋(1袋=2キロ)が15分で完売したんだって」
 「全国放送されるテレビCMも完成し、イメージキャラクターに『おっさんずラブ』でブレイクした田中圭さんを起用したことでも話題を呼んでる。田中さんが雪若丸を食べて『すごかったですよ、粒が』『かみ応えもいい感じ』とか言うらしい」

もそも雪若丸って?

《おしえて!編集長》 県産米の最新事情って?

おかずを引き立てるコメ

 「県が15年前から開発に取り組み、『はえぬき』『つや姫』に続く山形のブランド米として満を持して投入する新品種。山形80号と山形90号の2つの系統をかけ合せ、田中さんがCMで言うように粒が大きく、ほどよい粘りが特徴だ」
 「全国的に人気のつや姫は、ごはんだけ食べても美味しいと評価されているのに対し、雪若丸はおかずと一緒に食べたいという反応が多い。おかずを引き立てるコメといったらいいのかな」

今年は1万トン

 「2018年産は約1700ヘクタールで作付けされていて、1万トンの生産が見込まれてる。県産米全体に占めるシェアはまだ3%にすぎないけど、来年は6割増やして1万6000トンまで拡大する計画らしい。ちなみに県産米のシェアははえぬきが60%、つや姫が15%だ」

お値段はどうなんですか?

《おしえて!編集長》 県産米の最新事情って?

つや姫とはえぬきの中間

 「県としては、つや姫とはえぬきの中間の価格帯を狙ってる。実際、コメの生産農家には前払いで『概算金』っていうのが支払われるんだけど、推定ではえぬきは60キロ当たり1万2400円前後、つや姫は1万5500円前後、雪若丸は1万3100円前後とみられてる。もっとも、値段がどの水準に決まるのかは市場での評価によるんだけどね」

市場での評価って?

コメ価格、3年連続上昇

 「作り手側の思惑通りにはいかないケースもあるってこと。コメ価格は17年産まで3年連続で上昇していて、外食や小売店はコメを扱いづらくなっているらしい。コンビニの中にはおにぎりの大きさを小さくしたところもあるんだって」

《おしえて!編集長》 県産米の最新事情って?

新品種ラッシュ

 「一方でここ数年はコメの新品種が続々と登場していて、2018年はデビューラッシュが最高潮を迎える。主だったところだけでも宮城の『だて正夢』、富山の『富富富(ふふふ』、福井の『いちほまれ』などなど」

競争が厳しくなってるわけですね。

 「そういうこと。ただ、買う側が高値を敬遠する中で、今年デビューする他県のコメの多くは最高級ランク、つまり、つや姫や新潟産コシヒカリの座を狙ってる。それに比べれば雪若丸には値ごろ感があるよね」  

頑張れ、雪若丸!

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