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Let's know 脳!/妊娠と片頭痛

2018年10月12日
 20~40代の女性に多い片頭痛。片頭痛持ちの女性に多く聞かれるのが「妊娠中に症状が出たらどうしよう」「薬は飲めるのかしら」といった不安です。今回はそんな不安の声にお答えします。

7割の人は軽減

 まず幸いなことに、片頭痛持ちでも約7割の人は妊娠6カ月を過ぎると頭痛の回数が減ったり、頭痛が起きても軽い頭痛で済むとされています。これは妊娠中のホルモンバランスの影響によるものと考えられています。
 ただ、つわりで食事が取れなかったりすると血糖値が下がり、片頭痛の引き金になることもあるので少量でも食事や水分を取ることが大切です。

Let's know 脳!/妊娠と片頭痛

推奨できる薬も

 妊娠中でも頭痛の回数が変わらないという人もいらっしゃいます。妊娠中に薬を飲まずにすめばそれに越したことはありませんが、頭痛のために何日も寝込んでしまうようでは精神的負担も増え、それはそれで胎児に与える影響も心配です。
 そんな場合は、子どもの解熱剤としても使用するアセトアミノフェン(カロナール)などの鎮痛剤が推奨されています。それでも効果がない場合はトリプタン製剤の使用も選択肢です。

脳卒中の恐れも

 注意が必要なのは、妊娠中に頭痛の回数が増えたり、これまでとは違う頭痛が起こるというケースです。稀に脳卒中のサインであることも考えられ、そんな場合は必ず主治医や専門医に相談しましょう。

専門医に相談を

 片頭痛に悩む女性の中には、薬による妊娠への影響を恐れて子どもをつくらなかったり、極端な場合は結婚をしない人もいるとか。
 結婚や妊娠は女性にとって大きなライフイベントのはず。悩みを抱えている方はお近くの専門医に相談してみてはいかがでしょうか。


Let's know 脳!/妊娠と片頭痛
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TFメディカル 嶋北 内科・脳神経外科クリニック 医師
佐藤 篤
プロフィール
(さとう・あつし)2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。医学博士。