徹底して山形に密着したフリーペーパー

医学のうんちく/男性下着

2018年10月12日
 男性の下着はトランクス型とブリーフ型に大別されますが、体にいいのはどちらでしょうか。

ハーバード大の調査

 米国ハーバード大学の研究チームは2018年、不妊治療センターで治療を受けていた男性656人を対象に、過去3カ月に着用していた下着の種類と精液を調査しました。
 まず下着の種類はボクサー型を含む「トランクス型」が345人(53%)、ブリーフ型、ジョッキー型、ビキニ型を含む「非トランクス型」が311人(47%)でした。
 調査の結果、トランクス型を着用していた男性は非トランクス型を着用していた男性に比べ精子濃度が25%高く、総精子数は17%高いことが判明しました。運動精子の割合も上回っていました。

医学のうんちく/男性下着

FSH値に違い

 また、性ホルモンを調べたところ、トランクス型の男性では非トランクス型の男性と比べ卵胞刺激ホルモン(FSH)の血中濃度値が14%低下し、精子濃度と総精子数はFSH値に反比例していました。
 FSHは男性の生殖能力に重要な役割を果たし、精子産生に深く関わっています。精子の産生低下が起こると脳に信号を伝え、精子の産生を促すためにFSHがより多く産生されます。

締め付けは精子数減少?

 非トランクス型のように締め付けが強い下着を着用していると精巣の温度の上昇や血流障害などで精巣に障害が起こり、代償機能が働いてFSHが増加、結果的に精子数が減少する可能性があると推論しています。

女性が好むのも…。

 今回の調査はあくまで生殖能力に主眼を置いており、一般の男性がどちらを選ぶかは好き好き。ただ女性誌の調査などを見るとボクサー型を含むトランクス型に分があり、甚だ不人気なのは白いブリーフのようで…。


医学のうんちく/男性下着
医学のうんちく/Y染色体のお話(中)
山形徳洲会病院長
笹川 五十次 (ささがわ・いそじ)
プロフィール
1982年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業、86年同大学大学院修了後、ハワイ州立大学医学部を経て、04年に山形徳洲会病院副院長、08年から現職。日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医、日本透析医学会認定透析専門医、日本腎臓学会認定腎臓専門医。