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Let's know 脳!/乗り物と頭痛

2018年9月14日
 〝乗り物酔い〟という言葉があるように、「乗り物に乗ると頭痛がおきる」という人がいます。

大別すると2タイプ

 乗り物による頭痛は大別すると「頭痛持ちの人が乗り物でいつもの頭痛が誘発されるタイプ」と「乗り物に乗った時だけ起きるタイプ」の2つがあります。
 前者は片頭痛や緊張型頭痛の人が乗り物の特有のにおいや振動、気圧の変化で脳が刺激され、頭痛が生じます。

Let's know 脳!/乗り物と頭痛

においや振動が原因

 このタイプの対策としては、バスならエンジンの振動が伝わる後部座席は避けましょう。列車の場合、席の向きは進行方向にすること。列車がすれ違う時に急激な気圧の変化を受けるため、通路側に座ることを心がけましょう。
 乗り物を使う前に、あらかじめ薬を内服する方法も有効です。お近くの頭痛外来に行って相談すれば、適切な予防薬を処方してくれるはずです。

気圧が影響することも

 「乗り物に乗った時だけ起きるタイプ」の代表としては、飛行機や新幹線乗車中の頭痛が知られています。飛行機の機内の気圧は0・8気圧と標高2500メートル級の山の上と同じくらいまで下がります。
 また新幹線がトンネルなどに入った時に耳がツーンとしますが、これも車内の気圧が下がって起きる現象です。こうした気圧の急激な変化に体が対応できず、頭痛が起きると言われています。

事前の対処を

 多くの人は数回の乗車に1回程度起きるとされますが、9割の人は30分以内に頭痛が消失します。繰り返して起きる場合には、対策として乗車前に予防的に薬を内服することが有効と言われています。
 頭痛対策を万全にしてこれからの行楽シーズンを楽しんでいただきたいものです。


Let's know 脳!/乗り物と頭痛
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TFメディカル 嶋北 内科・脳神経外科クリニック 医師
佐藤 篤
プロフィール
(さとう・あつし)2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。医学博士。