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<荒井幸博のシネマつれづれ> センセイ君主

2018年8月10日
ポップなラブコメディ

 昨年「君の膵臓をたべたい」で感動の涙を誘った月川翔監督と浜辺美波が再びタッグを組み、幸田もも子の人気少女漫画を実写映画化したのが8月1日公開の「センセイ君主」。前作とは打って変わってポップでライトなラブコメディ。

<荒井幸博のシネマつれづれ> センセイ君主

 佐丸あゆは(浜辺)は恋に恋する女子高生。告白7連敗中だが、決してメゲない超ポジティブな性格。ある日、クラス担任代理でやってきた、長身イケメンだがクールでヒネクレ者の数学教師・弘光由貴(竹内涼真)に一目惚れしてしまう。
 人目もはばからず猛烈なアタックを開始するが、弘光にとってはウザイだけ。どんなにバカにされても「絶対に先生を落としてみせます」と大胆宣言するあゆはに、弘光は「そこまで言うなら落としてみなよ」と売り言葉に買い言葉。
 そんな2人の恋愛バトルにあゆはの幼なじみ・虎竹(佐藤大樹)と親友・アオちん(川栄李奈)、さらに音楽教師で弘光の幼なじみの秋香(新川優愛)も加わり、果たしてあゆはの暴走気味の恋の行方は?――。

 前作「キミスイ」で演じた薄幸の女子高生・桜良とは真逆のパワフル女子高生・あゆはを演じた浜辺は、とても同一人物とは思えないほど。その突き抜けたコメディ演技に驚かせられる。まだ17歳だけに今後が楽しみな女優だ。
 相手役の竹内は何を演じても爽やかで、本作で好感度は一段とアップするはず。川栄はアイドルグループ「AKB48」出身ながら演技力には定評があり、脇にいると安心できる存在。先ごろ元AKB48絶対エースだった前田敦子が結婚を発表したが、川栄こそ元AKB48で最も成功した女優ではないだろうか。

 ラストはジャクソン5の名曲をカバーした「I WANT YOU BACK」をTWICEと浜辺、竹内、川栄とEXILE、FANTASTICSの佐藤大樹も加わり踊る大団円。
 一緒に歌い踊りたくなること請け合いです。


<荒井幸博のシネマつれづれ> センセイ君主
荒井幸博(あらい・ゆきひろ)

1957年、山形市生まれ。シネマパーソナリティーとして多くのメディアで活躍、映画ファンのすそ野拡大に奮闘中。現在FM山形で「荒井幸博のシネマアライヴ」(金曜15時)を担当。