徹底して山形に密着したフリーペーパー

ファースト興産(山形市)社長・県宅地建物取引業協会 会長 高橋 一夫さん

2018年7月27日
高橋 一夫(たかはし・かずお) 1949年(昭和24年)山形市生まれ。山形商から慶大法学部に進み、卒業後、東京の不動産会社に就職。2年後に帰郷、地元の不動産会社や建設会社などを経て91年に不動産代理・仲介・管理のファースト興産を設立して社長に。2016年5月、県宅建協会会長に就任。68歳。
ファースト興産(山形市)社長・県宅地建物取引業協会 会長 高橋 一夫さん

全国で増え続ける空き家
  解決に不動産業界の出番です

――慶大法といえば今や私大文系の最難関!
 「俺のころは違ったんだけどね(苦笑)。第一志望の早稲田の政経は落ちたんだけど、慶応に何とか滑り込んで入れてもらったって感じかな」

不動産で起業、42の時

――慶応だと銀行とか商社とかに行く学生が多いイメージですけどね。
 「いずれ山形に戻ると思ってたから深く考えてなかったんだろうね。でもやってみると不動産は面白かった。戻ってからもずっと不動産で、女房と2人で今の会社を立ち上げたのが42歳の時」
 「会社の特徴?一般的な代理・仲介以外にマンションの管理もやってるところかな。具体的には建物の維持管理、管理費や修繕費の集金、クレーム処理など様々」
 「650社ほどある県内の不動産業で、マンションの管理をやってるのは2社ぐらい。儲けはさほどないけど、安定した収入は見込めるよね」
――業界団体の長も。
 「今年の5月の総会で再任され、現在は2期目です」
――喫緊の課題は空き家対策ですか。

国も方針転換

 「空き家は全国で確実に増え続けてる。直近の全国空き家率は13・5%で1988年の9・4%から4・1ポイント上昇。何もしないと15年後には27・3%まで上がるという予測もあります」
 「原因をつくったのは国の住宅政策。景気浮揚を目的に新築住宅の供給を後押ししてきたんだね。その一方で人口減少が進んでるから、気がついた時には空き家だらけになってたわけですよ」
 「最近は国も空き家の利活用や中古住宅の取引を増やす方針に変わってきた。その担い手として期待されているのが不動産業者で、それだけ責任も大きくなってます」

晴れてサムライに

 「従来の『宅地建物取引主任者』という名称が3年前に『宅建士』に変更になったのはその現われ。名称変更は業界の20年来の悲願でした」
――名称が変わると?
 「基本的には何も変わらない(苦笑)。だけどホラ、弁護士、公認会計士、不動産鑑定士など、社会に必要とされる職業には〝士〟がつくでしょ。士はサムライと読むけど、不動産業者には『自分たちもサムライになりたい』という切なる願望があったんだね」
――晴れて必要とされる存在になったと。

今年がスタートの年

 「期待に応えるためにも空き家対策には全力で取り組む。一朝一夕に解決できる問題じゃないが、7月28日から始める『県内一斉空き家相談会』などを通じてお役に立ちたい。今年がスタートの年です」