徹底して山形に密着したフリーペーパー

水宅配水の競争激化/県内は2強、水素水も

2018年7月11日
 山形県内で宅配水を巡る競争が激化している。宅配水とはサーバーとセットで家庭や事業所に供給されるミネラルウォーターで、「手軽にミネラルウォーターが味わえる」というのをキャッチコピーに様々な宅配業者が売り込みをかけている。
水宅配水の競争激化/県内は2強、水素水も

 民間シンクタンクの矢野経済研究所(東京)の調べによれば、2016年度の宅配水の市場規模は前年度比9・6%増の1260億円。市場拡大のきっかけになったのが東日本大震災で、「重い水を運ぶ必要もなく、水道水のように手軽に飲めるシステムが受け入れられた」という。実際、震災発生の11年度からの伸びは51%に達している。

 山形でも灯油配達業者、LPガス販売業者、玄関マットなどのレンタル業者など、宅配ノウハウを持つ様々な企業が続々と進出、需要がピークになる夏場に入って商戦は加熱気味だ。
 ある業者は「都市部の需要は飽和状態に近い。逆に山形など地方は伸びしろがあると見られており、本部メーカーの代理戦争のような様相」と明かす。
 全国にはいくつかのブランドがあるが、山形で圧倒的なシェアを持つのは「アクアクララ」と「クリクラ」で、複数の県内業者が取り扱っている。いずれも一般の浄水器ではろ過できない不純物をほぼ100%ろ過し、カルシウムやマグネシウムなどを加えたミネラルウォーターを宅配している。
 宅配水を利用しているという山形市の渡辺早紀さん(31)は「いざという時の備えに加え、〝ナチュラル〟〝健康〟というイメージがあるので。赤ちゃん用のミルクや料理にも活用しています」と話している。

 宅配水と類似の水に、水道水に専用の整水器を直結して得られる水素水がある。水素水には美容や健康にいいとされる抗酸化作用があるとか。
 カメイ(仙台市)が扱っている整水器はフィルターで不純物を除去しながら水素水のほか、酸性水、浄水も利用できるという。


水宅配水の競争激化/県内は2強、水素水も

山形の水道
美味いが高い

 山形は水道水が美味しいことで有名。その理由は県内に数多くの原生林が存在するため。この原生林に雨や雪解け水が浸み込み、腐葉土や幾つもの地層をくぐり抜けて澄んだ水にろ過されるからといわれている。
 特に飯豊山や朝日岳、蔵王にはミネラルが豊富な花崗岩の地層があり、口当たりがよくまろやかな水になるという。
 その一方、山形は水道料金の高さでも知られる。2015年時点の料金は青森に次いで全国2位という高さで、1番安い神奈川の2倍以上!
 これは(1)広い面積の割に人口が少なく、配水管などの設備が非効率になる(2)水を大量に使う工場が少なく、過程の負担が大きくなる(3)季節による水使用量の変動が大きい――などが理由とされるが、今ひとつ説得力はない。


夏は、お洒落に美味しくこまめに水分補給
人気のフレーバーウォーターを

 夏の水分補給に、お洒落で涼やかなフレーバーウォーターはいかが?作り方は簡単で、ボトルやジャーにカットしたフルーツや野菜、ハーブを入れ、水を注いで4時間程度冷やせばOK。自然な香りや甘味、栄養が水に溶け出し、美容に効果的と女性の間で大人気。市内でもお水の代わりに提供する飲食店がちらほら。夏にお勧めレシピは次のとおり。

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