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《セピア色の風景帖》 第119回 次年子(じねんご)小学校

2018年7月13日
 円形校舎は1950年代に姿を現した。従来の木造校舎に比べて豪雪や台風などの天災に強く、各教室への採光が有利であることから、60年代にかけ全国各地で多数の建設が進められた。
《セピア色の風景帖》 第119回 次年子(じねんご)小学校

 県内でも大石田町の次年子小や大石田一中、山形市の竹田女子高(現山本学園)などが建てられ、その特徴的な姿は地域のシンボルになっていた。

 しかし、増築が困難なほか、教室が扇形にならざるを得ないといったデメリットもまた広く知られるようになり、70年以降は急速に建設例が少なくなり、一般的な建築様式に戻っていった。
 次年子小は県内でも指折りの豪雪地域にあったので円形校舎は適切だったと思われたが、生徒数の減少から平成17年3月末には廃校の憂き目を見ることになった。

《セピア色の風景帖》 第119回 次年子(じねんご)小学校

 廃校後は大石田一中と同様、解体が検討されたが、陶芸工房として再利用されている。最上階に体育館を配置するなどユニークな構造で知られ、一見の価値がある学校建築物である。 (F)