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<荒井幸博のシネマつれづれ> 俳優 東出昌大

2018年6月22日
演技開眼そして開花

 俳優・東出昌大(30)の活躍が目覚ましい。新田真剣佑とW主演した「OVER DRIVE」は、世界ラリー選手権制覇を目指す兄弟を描いた青春映画。確かな腕と厚い人望を持つメカニック担当の兄を東出、弟で野心あふれる天才ドライバーを新田が演じ、演技の火花を散らしている。

<荒井幸博のシネマつれづれ> 俳優  東出昌大

 東出は189センチの長身と甘いマスクを活かして23歳までパリ・コレクションにも出演するモデルとして活躍。2012年に映画「桐島、部活やめるってよ」で俳優デビューを果たした。  13年にはNHK朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」で女優の杏が演じるヒロインの夫役でブレイク、14年には「クローズEXPLODE」で映画初主演を果たす。
 15年に杏と結婚、16年に双子の女児に恵まれ、映画「聖の青春」で羽生善治名人を見事に演じる。17年には連続テレビドラマ「あなたのことはそれほど」で“平成の冬彦さん”の異名をとるほどの怪演をみせる。
 17年には映画「関ケ原」で優柔不断な小早川秀秋役を好演、従来の「爽やかな好青年」というイメージを覆す。

 17年末には第3子となる男児が誕生、私生活の充実が糧となったのか、躍進の年になったのが18年。連続テレビドラマ「コンフィデンスマンJP」で長澤まさみ、小日向文世との詐欺トリオの中で頼りないお人好し役を巧みに演じきった。
 また今月30日公開の「パンク侍、斬られて候」では、堅物で融通が利かないお殿様、7月7日公開の「菊とギロチン」では大正末期のアナキスト・グループ“ギロチン社”のリーダー役、9月1日公開の「寝ても覚めても」ではヒロインが惹かれる2人の男性を1人2役で演じている。
 この後も11月1日公開「ビブリア古書堂の事件手帖」が控えている。

 一本調子と言われがちだった演技に幅と奥行きが増し、多くの監督から必要とされるようになった東出昌大。これからが俳優人生の本番だ!


<荒井幸博のシネマつれづれ> 俳優  東出昌大
荒井幸博(あらい・ゆきひろ)

1957年、山形市生まれ。シネマパーソナリティーとして多くのメディアで活躍、映画ファンのすそ野拡大に奮闘中。現在FM山形で「荒井幸博のシネマアライヴ」(金曜夜15時)を担当。