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山形の誇り/あるべき球団社長の姿とは

2018年6月8日
 2日にアウェーで行われたファジアーノ岡山戦は2―2の引き分けに終わりました。この結果、通算成績は5勝6分け6敗、順位も変わらず14位です。

 試合は前半14分、ロングスローの流れからミドルシュートを決められて先制を許してしまいます。追いつきたいモンテは42分にFW小林成豪がPKをゲット、これを小林が決めて同点。
 後半5分、MF南秀仁がふわりと浮かせたパスにFW阪野豊史が右足で合わせて逆転。このまま終わりたいところでしたが、後半25分、コーナーキックから頭で合わせられて失点。惜しい引き分けとなりました。

山形の誇り/あるべき球団社長の姿とは

 さて、前号でアルビレックス新潟が行っていた無料招待券の〝光と影〟を紹介しましたが、今回対戦した岡山は無料招待券を原則として配らないことで知られます。
 それでいて、ホームスタジアムは陸上トラックがある収容人数1万5000人の県営競技場にもかかわらず、2016年の観客数は平均1万人越え。J2のスタジアムの稼働率としては全国トップを誇ります。

 この〝奇跡〟を演出したのが3月末まで岡山の社長だった木村正明さん(50)。木村さんは岡山市出身。東大法学部を出て学生に大人気の金融機関、米ゴールドマン・サックスに入社、部長まで務めますが、06年の岡山の法人化にあわせて37歳で退社、岡山の社長に。
 社長就任時は資本金500万円に対して負債が1000万円超、スポンサーはわずか6社で、年間予算は400万円だったそうです。それを木村さんは営業努力で翌年にはスポンサー200社、年間収入を9000万円まで上げました。
 無料招待券に頼らず、企業や自治体への訪問を繰り返し、時には企業の朝礼にも出て観戦を呼びかけたことは今でも語り草になっているとか。

 そんな功績が評価され、木村さんは3月からJリーグNO・3の専務理事に就任しています。
 木村さんのような人にモンテをけん引して欲しいと思うのは自分だけでしょうか。


山形の誇り/あるべき球団社長の姿とは
藤倉 晶(ふじくら・あきら)

1975年南陽市生まれ。96年からモンテ応援団体「クラージュ」に参加、応援リーダーや会長を務める。現在はゴール裏応援団体連合「ULTORAS ACMY」代表。