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Let's know 脳!/天候・気圧と片頭痛

2018年6月8日
 頭痛の中でも代表的な片頭痛は、別名「気象病」と呼ばれるほど天候や気圧と関連することが知られています。

気圧が下がると

 一般に気圧が下がると片頭痛を誘発するようで、日本では5~10月に片頭痛を訴える人が多いという報告があります。6月は梅雨の季節で低気圧が居座る季節、9月も低気圧で台風の多い季節だからでしょうか。
 6月と9月を比べると台風による気圧変動の方が大きく、片頭痛は9月の方が増えるようです。ただ気圧が低ければ低いほど片頭痛が起きやすいというわけでもなく、平年の平均気圧から5~10ヘクトパスカルの変動があると片頭痛が誘発される割合が最も多くなることが分かっています。

Let's know 脳!/天候・気圧と片頭痛

自律神経が関与か

 その発生メカニズムには諸説ありますが、代表的なのは自律神経が関与しているという説です。
 片頭痛持ちの人の場合、正常では認められない痛みに対する回路が新たに出現するため、気圧の低下で痛みを感じるようになるというのです。

症状には個人差が

 症状の強さは少しだるい程度から、頭痛や吐き気などで日常生活に支障をきたしてしまうほど個人差が大きいです。
 天候は人の手で変えることはできませんし、その変化は避けることのできない片頭痛のきっかけになりえます。

乗り切る方法は?

 最近は、天候や気圧の変化を予想し頭痛の発症を予測するスマートフォン用のアプリケーションなども開発されています。頭痛持ちの人は、日ごろからこういったアプリや頭痛ダイアリーを記録することで自分の頭痛の特徴を把握することをお勧めします。
 また、梅雨や台風の時期に合わせて短期間に予防薬を飲んで頭痛の回数を減らし、頭痛がこじれやすい季節を乗り切る方法もあります。


Let's know 脳!/天候・気圧と片頭痛
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TFメディカル 嶋北 内科・脳神経外科クリニック 医師
佐藤 篤
プロフィール
(さとう・あつし)2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。医学博士。