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女性の美と健康/機能性胃腸症

2018年5月25日
 機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)という病気をご存知ですか?

4人に1人が症状訴え

 この病気は腹部のもたれや痛みなどの症状があるものの、病院で検査しても何の異常もみられないというものです。
 実は、こうした症状を訴える人は4人に1人という多さ。安倍晋三首相は自民党総裁選で3選を目指していますが、2007年、当時の安倍首相が辞任に追い込まれたのもこの病気でした。

女性の美と健康/機能性胃腸症

診断のガイドライン

 かつては「慢性胃炎」「神経性胃炎」「胃けいれん」などと診断されていましたが、14年に機能性胃腸症と診断するにたるガイドラインが作成されました。
 それによれば、(1)食事をした後、お腹が張って仕方がない(2)食事の途中でお腹がいっぱいになる(3)みぞおちの痛み(4)みぞおちが熱くなる――のいずれかがある場合。
 そのうえで血液検査、腹部X線検査、内視鏡、超音波などによってもがんや潰瘍(かいよう)などの疾患が認められない場合が機能性胃腸症と診断されます。

原因はストレス?

 原因としては、心理的ストレスと、胃を含む身体へのストレスの2つが考えられています。いずれかのストレス、または2つのストレスが重なることで胃の様々な機能が影響を受け、様々な症状を引き起こすという分析が有力です。
 大型連休など長期間の休みの後に発症しやすいというデータもあります。

症状に合った薬を

 治療ですが、明らかに心理的ストレスが原因とみられる場合は、そのストレスを取り除くことが大切。食生活の改善や適度な運動、十分な睡眠などを心がけましょう。
 それでも効果がない時は症状にあわせたお薬を処方します。有効な漢方薬もあります。保険も適用されますので、早めの受診をお勧めします。


女性の美と健康/機能性胃腸症
プロフィール

セントラルクリニック院長
村山 一彦
プロフィール
(むらやま・かずひこ)1956年山形市生まれ。埼玉医科大学を卒業後、同大、篠田総合病院を経て2004年に産婦人科を中心とするセントラルクリニックを開院。社会福祉法人・慈風会の理事長として特別養護老人ホーム「なごみの里」、認可保育所「はらっぱ保育園」も手がける。