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真理子先生の女性のミカタ/受動喫煙症(下)

2018年4月13日
 受動喫煙とは、たばこを吸わない人が喫煙者が吐く呼出煙とたばこから立ち上る副流煙(この2つの煙を「環境たばこ煙」といいます)を吸わされることです。

三次喫煙も問題

 受動喫煙はまた「二次喫煙(セカンドハンドスモーク)」とも呼ばれます。もちろん「一次喫煙(ファーストハンドスモーク)」は能動喫煙のことですが、新たに問題になっているのが「三次喫煙(サードハンドスモーク)」です。
 その場に喫煙者がいないのに、喫煙者がいた室内や車の中で「たばこ臭い」と感じた経験はありませんか?これはたばこの煙の成分がカーテンやソファなどに染みついているからで、こうした残留たばこ成分を吸わされるのが三次喫煙です。

真理子先生の女性のミカタ/受動喫煙症(下)

広がる禁煙の動き

 もっとも、飛行機や新幹線、電車、バスなど公共交通機関で禁煙の動きが広がっているのは喜ばしい限りです。
 特にオリンピック開催を2年後に控えた東京ではホテルも禁煙シフトが進んでいるようで、中には禁煙室でタバコを吸うと罰金を課すという素晴らしいホテルもあるとか。タクシーも禁煙車が増えているそうです。

妊婦には深刻な影響

 受動喫煙症は、おなかの赤ちゃんや生まれてきた子どもにも悪影響を及ぼします。母親の喫煙は次世代の命にとっては受動喫煙になります。
 また喫煙が妊娠に与える影響は計り知れません。妊娠しにくくなるばかりか、異常妊娠が増え、時に母子の命に関わる深刻な異常にもつながりかねません。

子どもたちのために

 生まれてきた大切な子どもには受動喫煙の影響を受けない健やかな人生を歩んでもらいたいもの。「親の禁煙は子どもへの愛」です。


真理子先生の女性のミカタ/受動喫煙症(下)
真理子先生の女性のミカタ/骨粗しょう症~番外編~
院長 伊藤真理子
プロフィール

(いとう・まりこ) 1986年山形大学医学部卒業。山大病院、篠田病院を経て2005年6月に真理子レディースクリニックを開業。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。