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内科あれこれ/インフルエンザに関して

2018年3月23日
 今回は今季、何かと話題になったインフルエンザに関するお話です。

今年は大流行

 今季は全国的にインフルエンザが大流行しました。山形の流行のピークは第5週(1月29~2月4日)で、患者報告数は2394人と昨年のほぼ2倍に膨らみました。

内科あれこれ/インフルエンザに関して
ワクチン不足も話題に

 近年、国内で流行するウイルスはA香港型、2009年に新型として流行したA型のH1N1型、それにB型の3種類でした。
 例年はまずA型の患者が増え、遅れて2月ごろからB型が増えるというパターンでしたが、今年はB型が昨年12月ごろから増え、A型2種を併せて3種が同時に流行したことが患者数を押し上げたと見られています。  
こうした想定外の事態を受け、インフルエンザワクチンの製造が追いつかなかったことも大きな話題になりました。

新治療薬が登場

 インフルエンザの大流行やワクチン不足が話題になる中、新しいインフルエンザ治療薬の販売も3月14日から始まりました。塩野義製薬の「ゾフルーザ」です。
 ゾフルーザはウイルスの増殖を阻害でき、ウイルスが細胞の外に出るのを阻害する「タミフル」など既存の治療薬とは仕組みが異なっています。

使いやすさが特徴

 このためゾフルーザは1回の内服でインフルエンザを治療でき、5日間服用する必要があるタミフルなどと違って使いやすいといえるでしょう。
 またタミフルは10代のお子さんには慎重な投与が求められますが、ゾフルーザはその制限もありません。
 ただ症状が長引いた場合には、逆に症状の消失率がタミフルなどより劣ることもあることを付記しておきます。


内科あれこれ/インフルエンザに関して
きくち
きくち内科医院 院長
菊地 義文
プロフィール
(きくち・よしふみ)1985年(昭和60年)東北大学医学部卒業。同大医学部第三内科を経て96年に山形市立病院済生館へ。2013年4月に「きくち内科医院」開院。