徹底して山形に密着したフリーペーパー

真理子先生の女性のミカタ/受動喫煙症(上)

2018年3月9日
 昨今話題の「受動喫煙」。自分が吸う「能動喫煙」で起こる病気は受動喫煙でも起こり得ます。

有害物質が勢ぞろい

 たばこから立ちのぼる「副流煙」や、喫煙者が吐く「呼出煙」が人体にとって有害なことは言うまでもありません。環境省が定める特定悪臭物質22のうち9物質、厚生労働省が定めるシックハウス症候群関連物質13のうち5種類、このほか数千種類の化学物質がたばこに含まれています。

真理子先生の女性のミカタ/受動喫煙症(上)

受動喫煙症

 たばこ規制に取り組む医師らでつくる「日本禁煙推進医師歯科医師連盟」が作成した、非喫煙者の健康被害が受動喫煙の影響かどうかを判断する診断基準が左の表です。
 受動喫煙による急性・慢性の体調不良などの健康被害を「受動喫煙症」と定義し、健康被害をレベル0から5までの6段階に分類しています。

あなたのレベルは?

 受動喫煙についての理解が乏しい日本では、全く症状がなくても残念ながらレベル0の方はごくごく少数派のはず。仮に施設内が全面禁煙でも、施設を出たとたんに大気中に拡散している「環境たばこ煙」を思いきり吸わされてしまうのが今の日本です。
 もし周りに喫煙者がいたら、症状がない人もレベル2です。たばこの煙が漂ってくると臭いで気持ちが悪い人、目がチカチカ痛い人、鼻水やくしゃみやせきが出る人、頭が痛い人はレベル3。いつレベル4になっても不思議はありません。

喫煙者に告ぐ!

 喫煙者はよくよくお考え下さい。「受動喫煙症」を軽くしたり、治す薬はありません。100%受動喫煙防止だけが唯一の治療法なのですから。


真理子先生の女性のミカタ/受動喫煙症(上)
院長 伊藤真理子
プロフィール

(いとう・まりこ) 1986年山形大学医学部卒業。山大病院、篠田病院を経て2005年6月に真理子レディースクリニックを開業。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。