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税金のABC/(95)医療費控除の変更点

2018年2月23日
 確定申告は3月15日まで。医療費控除に関しては今回から変更になった点がいくつかあります。

必要書類が簡略に

 まず前回までは医療費の領収書を提出する必要がありましたが、今回からは不要。ただ医療を受けた人の名前、病院・薬局名、金額などを記載した明細書の作成が必要で、領収書の原本を5年間自宅保管する必要があります。経過措置として2019年分までは従来通りの領収書提出も可能です。
 この明細書に代えて健康保険組合などが発行する「医療費のお知らせ」を添付してもOKですが、このお知らせには10月分までの保険診療分しか載っていないため、11月~12月分や自由診療、かぜ薬の購入分などを追加したい場合、その分は別途明細を作成する必要があります。

税金のABC/(95)医療費控除の変更点

医療費控除の特例も

 今回から「セルフメディケーション税制」が導入されたのも注目点。この制度は対象医薬品(スイッチOTC医薬品)の購入額が年間で1万2000円超の場合は8万8000円を上限に所得控除される仕組みで、いわば医療費控除の特例です。ただこの場合も医療費控除と同様に明細書の作成が必要です。

両制度の対比検討を

 要件を満たせばどちらの制度も自由に選択できますが、申告期間内であれば変更も可能。ただ期限後は変更できません。
 国税庁HPにはどちらの方法が有利になるのかシミュレーションできるコーナーがありますので、対比検討されることをお勧めします。

夫婦での併用も

 医療費控除もセルフメディケーション税制も実際に支払った人がともに生計を立てる親族分を合算して申告できますが、どちらか一方の選択適用になります。
 ただ、夫が一家分の医療費を負担して従来の医療費控除を選択し、共働きの妻が一家分のスイッチOTC医薬品の購入費を負担してセルフメディケーション税制を選択するのは可能です。


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税理士法人 あさひ会計
税理士 髙橋 克徳