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《セピア色の風景帖》 第114回 猿羽根山遊園地

2018年2月9日
 内陸に山交ランド(現在のリナワールド、上山市)、庄内にゆのはまランド(酒田市)があれば、最上には猿羽根山遊園地(さばねやまゆうえんち)(舟形町)があった。
《セピア色の風景帖》 第114回 猿羽根山遊園地

 場所は猿羽根峠の旧道を辿った山頂付近で、開園は昭和48年(1973年)という記録が残る。
 新幹線を模したミニ鉄道やゴーカート、観覧車、コインで動く遊具などをそろえ、山の頂には展望台があった。売店や食堂も完備されていた。
 春には桜、秋には紅葉も楽しめるとあって、往時には日本三大地蔵に数えられる猿羽根山地蔵堂を凌ぐ人々を誘い込んでいた。

《セピア色の風景帖》 第114回 猿羽根山遊園地

 最上地区のレジャー拠点として定着したかとも思われていたのだが、新道であったはずの猿羽根トンネルが旧道になり、交通量が激減するのに伴って客足は遠のき、昭和63年(1988年)に営業を終了してしまった。

 シンボルだった展望台も撤去され、今では訪れる人の姿もなくなった。 (F)