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Let's know 脳!/認知症の予防・対策

2018年2月9日
 誰もが患う可能性がある認知症。残念ながら認知症にならないための特効薬はありませんが、日々の生活を心がければ、ある程度は進行を遅らせることができると考えられています。

生活習慣病に注意

 まず高血圧、糖尿病、脂質異常症といった“生活習慣病”は、アルツハイマー型をはじめとする認知症の危険因子となることが分かっています。
 最近の研究では、これらの生活習慣病を抱えている人は、抱えていない人に比べて2・8~4倍も認知症にかかるリスクが増加するといわれています。

Let's know 脳!/認知症の予防・対策

中高年からの治療が重要

 つまり、生活習慣病にかからないことが基本なのです。生活習慣病になったとしても、適切な治療で生活習慣病をコントロールしている人たちの認知症に対するリスクは増加しませんでした。
 特に45歳前後の中高年期からの治療が重要と報告されています。

運動、社会参画も有効

 日々の生活では、運動、特にウォーキングに代表される有酸素運動が認知症の予防に最も効果的とされています。どの年代にも有効ですが、特に中高年期に1回20~30分の運動を週2回以上行った場合、認知症の発症率が半分以下になるといわれています。
 また趣味や地域の行事への参加などを通じ、社会と関わりを持ち続けることも認知症の予防には効果的です。

バランスよい食事を

 健康な生活を送るうえでバランスが良い食事を摂取することも大切です。特に魚、野菜、果物の摂取に努めること。ただマルチビタミンやポリフェノールをサプリメントで摂取しても有効性は少なく、直接食物から十分に摂取することが重要とされています。
 以上のようなことを心がけ、日々の生活習慣を見直すことが健康寿命を延ばすためにも重要です。


Let's know 脳!/認知症の予防・対策
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TFメディカル 嶋北 内科・脳神経外科クリニック 医師
佐藤 篤
プロフィール
(さとう・あつし)2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。医学博士。