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真理子先生の女性のミカタ/骨粗しょう症(下)

2018年2月9日
 骨粗しょう症は大別すると「原発性骨粗しょう症」と「続発性骨粗しょう症」の2つがあります。

原発性骨粗しょう症

 「原発性~」は原因となる明らかな疾患がなく、遺伝や加齢、生活習慣などにより引き起こされる骨粗しょう症。女性ホルモンの減少に起因する「老人性~」「閉経後~」などが該当し、全体の90%を占めます。

真理子先生の女性のミカタ/骨粗しょう症(下)

続発性骨粗しょう症

 一方、「続発性~」は疾患や薬などによって起こる骨粗しょう症。疾患で多いのは卵巣摘出や無月経で女性ホルモンが激減している場合、糖尿病や胃切除後の場合、喫煙者が陥りがちな慢性閉塞性肺疾患(COPD) の場合、腎機能が弱まった場合などがあります。

骨の状態を知ること

 「原発性~」「続発性~」によらず、まずは医療機関で骨密度を測定し、自分の骨の状態を知ることが大切です。
 仮に骨粗しょう症と分かった場合は、骨形成マーカーなど血液検査でご自身の骨粗しょう症のタイプを知り、最適な治療方法を選びましょう。
 きちんと治療を続ければ骨折はかなりの確率で予防できます。

踵落とし体操のススメ

 骨粗しょう症を予防するには、何歳からでも食事と運動を心がけること。カルシウムとカルシウム吸収を高めるビタミンDの摂取が肝要です。
 また骨を強くするための運動として、最近話題の「踵落とし体操」はいかがでしょうか。
 両足を肩幅に開いてつま先立ちをし、そのまま踵をストンと落とすだけ。衝撃で骨芽細胞が活性化し骨の再生が促されます。

脊椎骨折に注意

 骨粗しょう症で深刻なのは60歳前後から始まる脊椎(せきつい)骨折。1つ骨折すれば前後の骨も骨折しやすくなり、身長が縮んで背中も丸くなりがちに。すると内臓が圧迫され、呼吸が苦しくなったり、胃腸の働きが弱まったりと様々な弊害が生じます。
 さらに数年後には太もものつけ根の骨がもろくなり、寝たきりになる可能性もあります。


真理子先生の女性のミカタ/骨粗しょう症(下)
院長 伊藤真理子
プロフィール

(いとう・まりこ) 1986年山形大学医学部卒業。山大病院、篠田病院を経て2005年6月に真理子レディースクリニックを開業。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。