徹底して山形に密着したフリーペーパー

大沼は大丈夫? MTM ヤマトヤシキ姫路店を閉鎖

2018年1月26日
 百貨店の大沼(山形市)の経営再建に名乗りをあげている東京の投資ファンド、マイルストーンターンアラウンドマネジメント(MTM)の下で経営再建中の兵庫県姫路市の百貨店ヤマトヤシキが、同社発祥の姫路店を2月末で閉鎖することが分かった。現在の店舗ビルを建て替えて商業施設の建設を目指すとしているが、具体案やスケジュールは示していない。
大沼は大丈夫? MTM ヤマトヤシキ姫路店を閉鎖

 ヤマトヤシキは歴史や店舗面積、売上高などで大沼と相似点が多い地方の老舗百貨店。経営不振から2015年に私的整理手続き「事業再生ADR」を活用、金融機関から債務免除を受けMTMの下で経営再建を進めている。同年から代表取締役はMTMの早瀬恵三社長が務めている。
 16年に食品売り場のリニューアルや大塚家具の誘致などを進めたものの、売上高の減少に歯止めがかからず、赤字幅はむしろ拡大。1957年の完成から60年が経過した建物の老朽化が集客の減退を招いていると判断、閉店と建物の取り壊しを決めたという。
 大沼も今後、金融機関に債務免除を求めたうえでMTMが経営権を握る予定だが、山形本店の完成はヤマトヤシキより1年早い56年。やまコミの取材に早瀬社長は「構造やつくりは(ヤマトヤシキより)大沼の方がしっかりしており、その点で心配はしていない」と回答しているが…。
 MTMは11年に経営破たんした青森市の百貨店・中三(なかさん)の盛岡店を引き継いで12年から「Nanak(ななっく)」として営業しているが、やはり赤字が続いている。
 大沼の支援先にMTMを選んだ山形銀行はやまコミの取材に「(MTMを選んだ理由については)コメントできない」と回答している。