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山形の誇り/熱い秋田のスタジアム構想

2017年12月22日
 今回はおとなり秋田県のJ3チーム、ブラウブリッツ秋田(BB秋田)の状況について紹介しましょう。外野から「どうして他県のチームの話なの?」「モンテと関係ないじゃない」という声が聞こえてきそうですが、あるんですよ、これが。

 モンテがJリーグに加盟したのは1999年ですが、BB秋田のJリーグ加盟は15年後の2014年。歴史は新しいのですが、過去にモンテから移籍した選手も多く、現在は日高慶太選手やレンタルでハン・ホガン選手が在籍しているなじみ深いチームです。
 そのBB秋田がJ3参入4年目の今季、見事に優勝を果たしました!おめでとうございます。ただ「来季はJ2でモンテと対戦」と思いきや、残念なことにJ2昇格はかないませんでした。

山形の誇り/熱い秋田のスタジアム構想

 なぜかと言うと、Jリーグが定めるJ2昇格の要件は収容人数1万人以上のスタジアムがあること。これに対してBB秋田の本拠地「あきぎんスタジアム」の収容人数は4992人。優勝しながらも、ライセンスがないため昇格できなかったのです。    

 これではかわいそうと秋田市議会でも問題になり、とりあえず同じ敷地にある収容人数2万人の八橋運動公園陸上競技場を10億円かけて改修、暫定的に使用することで19年度のJ2昇格を目指すことになりました。
 話はそこで終わりではありません。経済界を中心に、新スタジアムの建設構想まで浮上してきたのです。
 構想によれば建設費は110億円。サッカー以外のスポーツやコンサート、大規模集会にも対応できる多機能複合型を目指すとか。経済波及効果は約170億円、年間収益は約20億円と試算しています。

 これに対し、モンテは2度のJ1昇格を果たしたにもかかわらず、山形で新スタジアムの建設構想がさほど盛り上がっている感はありません。建設・運営の主体になる会社は発足していますが、中での議論が聞こえてくることはありません。
 これは県民性の差なのでしょうか。


山形の誇り/熱い秋田のスタジアム構想
藤倉 晶(ふじくら・あきら)

1975年南陽市生まれ。96年からモンテ応援団体「クラージュ」に参加、応援リーダーや会長を務める。現在はゴール裏応援団体連合「ULTORAS ACMY」代表。