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医学のうんちく/ある調査から(下)

2017年11月10日
 日本全国の20歳から69歳までの男女約5000人を対象にした「ジャパン・セックス・サーベイ」の続きです。

避妊首位はコンドーム

 避妊(ひにん)方法は男女ともにコンドームがトップで、男性60・1%、女性45・0%。次いで膣外射精(ちつがいしゃせい)法で男性24・3%、女性18・3%。経口避妊薬は3・4%にすぎず、男性が避妊の主導権を握っていることが分かります。
 避妊しない女性は42・6%と男性の30・4%を上回りました。これも避妊を男性任せにしているためと考えられます。
 避妊をしていない割合は男女とも年齢とともに増加する傾向にあります。最近、高齢者の性感染症が増加していますが、避妊だけではなく性感染症の予防としてもコンドームの必要性が示唆されます。

 医学のうんちく/ある調査から(下)

コーラで洗うはNG

 避妊に関する誤った情報としては、「コーラで膣や外性器(がいせいき)を洗う」が第1位。日本ではいまだに都市伝説のように“浸透”しているようです。第2位は「膣外射精」。これらはいずれも科学的根拠が乏しく、噂やデマに惑わされずに正しい知識を身につけることが大切です。

うかがえる草食化

 マスターベーションの経験は男性94・6%、女性72・2%で、4年前の前回調査の男性95・6%、女性57・5%と比べると女性が増加しています。頻度(ひんど)は週1回以上が男性63・1%、女性16・7%でした。
 30歳代男女のセックスの経験割合が減少傾向にあるにもかかわらず、マスターベーションの経験が増加しているのは草食化というより対人関係が面倒なのかもしれません。

イメージ力に優れる女性

 マスターベーションの際に使用するものは、男性では「アダルト動画」が70・9%。女性は「特にない」が57・8%。女性の方が男性よりも想像力、イメージ化が優れているといえるでしょう。


 医学のうんちく/ある調査から(下)
医学のうんちく/Y染色体のお話(中)
山形徳洲会病院長
笹川 五十次 (ささがわ・いそじ)
プロフィール
1982年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業、86年同大学大学院修了後、ハワイ州立大学医学部を経て、04年に山形徳洲会病院副院長、08年から現職。日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医、日本透析医学会認定透析専門医、日本腎臓学会認定腎臓専門医。