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あなたの目 健康ですか?/(113)老眼の話

2017年9月8日
 朝夕めっきり涼しくなり、秋の気配を感じる今日このごろ。秋といえば読書ですが、本を読んでいて「あれ?字が見にくい」「眼鏡をはずした方が見やすい」などと感じたことはありませんか? 

目の調節力の低下

 思い当たる人がいれば、それは老眼の症状です。目のピントを合わせる力(調節力)が低下し、近くが見えにくくなるのが老眼です。
 調節力の低下は加齢とともに等しく全ての人に起こりますが、老眼の症状が現れる時期はその人の目の度数、つまり近視なのか、遠視なのかによって違ってきます。
 近視は網膜の手前、遠視は網膜の後ろに焦点が合っている状態です。

あなたの目 健康ですか?/(113)老眼の話

加齢が原因

 遠視の場合は調節力を常に使っています。つまり網膜の後ろで合っている焦点を、網膜に動かす働きをするのが調節力というわけ。遠視の人はこの調節力を使って遠くの物を見ているのです。
 若いころは調節力が余分にあるため、遠くを見るために調節力を“酷使”しても機能が低下するということはありませんが、年齢を重ねるのに伴い、さすがに機能が低下していくことは避けられません。

症状、遠視の人は早く

 つまり、遠視の人は他の人より調節力を余分に使う分、調節力の低下→老眼の症状が早くでるのです。若いころ、眼鏡なしでもよく見えたという人には隠れ遠視が多いので注意が必要です。

近視の人は遅めです

 逆に、近視の人は眼鏡がないと遠くが見えにくいので若いころから眼鏡やコンタクトレンズを使っています。遠視の人のように遠くを見るために調節力は使っていないので、老眼の症状が現れるのは遅くなります。


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院長 高橋 義徳
プロフィール

(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。