徹底して山形に密着したフリーペーパー

真理子先生の女性のミカタ/母子手帳(下)

2017年9月8日
 「母子手帳」には、妊娠中の食生活の注意事項についてもこと細かく記載しています。
真理子先生の女性のミカタ/母子手帳(下)

食べすぎはNG

 妊娠中の食生活で重要なのは、まずは偏らず、バランスの良い食事を心がけること。妊娠していない女性と妊娠初期の女性の適正な摂取カロリーは2000~2200キロカロリー程度です。
 「妊娠したら2人分は食べるように」などと言われることがあるかも知れませんが、とんでもない!妊娠中はただでさえ太りやすい体質に傾きます。食べ過ぎは安産から遠ざかるばかりです。

鉄分、カルシウム摂取を

 妊娠中や授乳期は貧血になりやすいのでご用心。月経のある女性は妊娠前から貧血になりがちで、吸収率の高いヘム鉄 を多く含む赤身の魚や肉類のほか、鉄分吸収を高めるたんぱく質やビタミンも欠かせません。
 赤ちゃんとご自分の歯や骨を丈夫にするため、砂糖やお菓子は控えてカルシウム摂取を心がけましょう。

野菜は積極的に

 妊娠高血圧や将来の成人病予防のためにも野菜や良質のたんぱく質を摂るようにして、脂肪と塩分は控え目に。
 赤ちゃんの神経管閉鎖障害を予防するとされる葉酸は、ブロッコリーやホウレンソウなど緑黄色野菜やイチゴ、納豆にも含まれます。

真理子先生の女性のミカタ/母子手帳(下)

生ものに注意を

 妊娠中は免疫力も下がるので生ものに要注意。生ハム、スモークサーモン、馬刺しなどは控え、チーズなど乳製品も殺菌済みのものを選ぶように。先天性トキソプラズマ症は動物からだけでなく、そういった生ものから感染した報告もあり、胎児の発育に異常を起こす恐ろしい疾患ということをお忘れなく。


真理子先生の女性のミカタ/母子手帳(下)
院長 伊藤真理子
プロフィール

(いとう・まりこ) 1986年山形大学医学部卒業。山大病院、篠田病院を経て2005年6月に真理子レディースクリニックを開業。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。