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医学のうんちく/男性の臭い(上)

2017年9月8日
 今号と次号は男性の臭いに関するお話です。今号は「加齢臭」について考察してみましょう。

中高年の悩み「加齢臭」

 加齢臭は女性からも発せられますが、一般的には中高年男性に多いとされ、その臭いは「蝋(ろう)のよう」とも「チーズのよう」ともいわれ、「古本の臭い」に例えられることもあります。
 転じて、実際に臭うわけでもないのに「年寄り臭い」などと若者向けに使われるケーも。

医学のうんちく/男性の臭い(上)

原因はノネナール

 加齢臭の原因ですが、中高年になると汗腺のそばの皮脂腺というところから「パルミトオレイン酸」という脂肪酸が若いころよりも多く分泌されるようになります。
 このパルミトレイン酸は皮膚の潤いを保つ働きがありますが、過酸化脂質と結びつくと「ノネナール」という加齢臭の原因となる物質が発生してしまうのです。

生活習慣が助長

 加齢臭を助長するのが食生活です。牛肉やベーコン、卵、フライドポテト、チーズなどの脂質を多く含む食品を摂取するのはNGとされます。
 また、過酸化脂質の増加には活性酸素が関わっており、活性酸素は栄養の取り過ぎのほかストレス、喫煙などで増加します。不健康な生活習慣が加齢臭を助長するということをお忘れなく。

予防策を講じましょう

 加齢臭を防ぐには抗酸化作用のあるワカメ、玄米、大豆、カボチャ、バナナ、そばなどの摂取のほか、適度の運動が有効とされます。
 またシャンプーやボディソープは石油系ではなく石けん系が有効です。臭いの元である耳の裏やえり足、首の後ろ、肩、背中をしっかりと洗い、皮膚を清潔に保ちましょう。
 加齢臭が女性に少ないのは、女性は体内で作られる活性酸素が少なく、体臭に気を付けている人が多いからとされます。


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山形徳洲会病院長
笹川 五十次 (ささがわ・いそじ)
プロフィール
1982年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業、86年同大学大学院修了後、ハワイ州立大学医学部を経て、04年に山形徳洲会病院副院長、08年から現職。日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医、日本透析医学会認定透析専門医、日本腎臓学会認定腎臓専門医。