徹底して山形に密着したフリーペーパー

税金のABC/(89)配偶者控除の変更

2017年8月25日
 来年1月から配偶者特別控除を含む「配偶者控除」の内容が変わるのをご存知ですか?

現在の配偶者控除

 そもそも配偶者控除とは、専業主婦やパートで働く妻がいる世帯の所得税を軽減するための制度です。現在の配偶者控除は、妻の年収が103万円以下なら妻自身に所得税はかからず、夫も自身の所得から38万円が差し引けるという内容です。
 妻の年収が103万円を超えた場合でも、年収141万円に達するまでは差し引ける額が段階的に減少するものの、控除は受けられます。

税金のABC/(89)配偶者控除の変更

1月からの変更点

 この控除の内容が1月から表のように変わります。
 要は満額の38万円が差し引ける妻の年収上限が「103万円以下」から「150万円以下」に、控除が受けられる範囲も「141万円以下」から「201万円以下」に引き上げられるということです。
 ただ、1月からは夫の年収が1120万円を超えると控除額は減少し、1220万円超で控除額がゼロになるという条件も新たに加わります。

社会保険の扶養

 注意が必要なのは税金と社会保険とは別ルールという点で、妻の年収が130万円以上なら夫の社会保険の扶養から外れ、妻自身が社会保険に入る必要が出てきます。
 また(1)勤務時間が週20時間以上(2)月収が8・8万円以上(3)勤務期間が1年以上(4)従業員が501人以上――の場合は年収106万円以上で加入が必要です。

得する人、損する人

 見通しとして、パート時間を増やすことを検討している家庭には減税になりそうですが、逆に夫が高収入で妻が専業主婦という家庭にとっては増税になりそうです。
 どんな働き方が家計にメリットがあるのか、税金、社会保険、夫の勤務先の家族手当の支給基準なども考慮に入れて総合的に考えましょう。


税金のABC/(89)配偶者控除の変更
税金のABC/(28)給与にかかる税金
税理士法人 あさひ会計
税理士 髙橋 克徳