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《セピア色の風景帖》 第107回 栗子隧道

2017年8月25日
 1881年(明治14年)開通の「栗子山隧道(くりこやまずいどう)」は1936年(昭和11年)に「栗子隧道」と名を変え、自動車時代の到来に備え大口径コンクリート造りの近代的なトンネルになった。
《セピア色の風景帖》 第107回 栗子隧道

 完成後は見込み通り自動車の往来が増え、バスの通行も可能になったことから交通量は飛躍的に増大した。ただ大部分は旧坑道を活用したため全長はほぼ変わりなく、標高も従来通りだった。
 そのため、豪雪時には前後の道が雪に埋もれて途絶してしまうことも以前と変わらなかった。閉鎖期間が11月~翌年5月に及ぶこともあった。

 さすがにモータリゼーション時代の幹線道路としては不都合だとして66年(昭和41年)、大きく標高を下げた「栗子ハイウェイ」が生まれることになった。隧道としては3代目に当たる。 
 低い位置に長大なトンネル2本を繋ぎ完成したルートは、今も年間を通した重要交通路として機能している。

《セピア色の風景帖》 第107回 栗子隧道

 2017年(平成29年)には4代目となる東北中央自動車道が開通する。その長さは9000メートルに及び、道路トンネルとしては東北最長とのことである。(F)