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<荒井幸博のシネマつれづれ> 超高速!参勤交代 リターンズ

2016年9月9日
大ヒット作に待望の続編

 2014年に公開され大ヒットした前作「超高速!参勤交代」の続編。
 老中の陰謀で5日以内の参勤という難題を突きつけられた東北の弱小貧乏藩が、智恵を絞って何とか難局を乗り切るまでが前作のストーリー。

<荒井幸博のシネマつれづれ> 超高速!参勤交代 リターンズ

 江戸への参勤を無事に果たした湯長谷藩(ゆながやはん)の藩主・内藤政醇(ないとうまさあつ)らの一行は、故郷に帰るため悠々と江戸を出発。ところがその道中、湯長谷で一揆が発生したとの知らせが入る。それは、政醇らにしてやられた老中・松平信祝(まつだいら のぶとき)が恨みに思い、湯長谷藩壊滅を目的に謀ったものだった。
 一揆を2日以内に収めないと藩の取り潰しは必至。彼らは行きの倍以上の速さで帰ろうとするが、行く先々で信祝の命を受けた悪漢が待ち受ける。前作にも増して奇想天外なアイデアとチームワークで故郷を目指す一行だったが――。

 お人好しで領民に慕われている政醇役の佐々木蔵之介をはじめ、深田恭子、西村雅彦、伊原剛志、知念侑李、寺脇康文、六角精児、柄本時生、上地雄輔、市川猿之助、石橋蓮司、陣内孝則らが続投するほか、古田新太が意外な役で登場したのには笑ってしまった。信祝軍1000人対湯長谷藩7人の大活劇もあり、よりパワーアップした娯楽時代劇になっている。

 先日、主演の佐々木さんにインタビューしたところ、「まさか続編を作ることになるとは思いませんでした。前作以上に走らせられました」と嬉しげに語る。
 前作同様「スタジオセディック庄内オープンセット」での撮影で鶴岡市を訪れた際、庄内の美味しい地酒をみんなで堪能したという裏話や、福島県いわき市でのロケの際は地元の人たちの優しさと、会津弁のほのぼのとした温かさが物語の重要な要素になったと明かしてくれた。

 佐々木さん演じる政醇の「一同、走っぞお!」の掛け声に「オー!」と拳を上げて応えたくなる、そんな映画です。


<荒井幸博のシネマつれづれ> 超高速!参勤交代 リターンズ
荒井幸博(あらい・ゆきひろ)

1957年、山形市生まれ。シネマパーソナリティーとして多くのメディアで活躍、映画ファンのすそ野拡大に奮闘中。現在FM山形で「荒井幸博のシネマアライヴ」(金曜夜15時)を担当。