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<荒井幸博のシネマつれづれ> スター・ウォーズ/フォースの覚醒

2015年12月25日
大ヒットシリーズ 10年ぶり新作

 「遠い昔、はるか彼方の銀河系で…」――。懐かしいオープニングロールが流れ、勇壮なテーマ曲が流れると、37年前の1978年に初公開された当時の興奮が甦(よみがえ)る。「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が日本時間の12月18日に世界同時公開された!

<荒井幸博のシネマつれづれ> スター・ウォーズ/フォースの覚醒

 「スター・ウォーズ」は、銀河系の自由と正義の守護者ジェダイと、銀河系の悪と恐怖の信奉者シスの攻防がテーマ。辺境の惑星で育った少年アナキン・スカイウォーカーとその子ども(ルーク)、孫たちの成長と、銀河共和国から銀河帝国、新共和国への変遷を描いたスペースオペラ(宇宙活劇)だ。
 3世代の主人公による各3部作で構成する全9部作が予定されており、10年ぶりの新作となる「フォースの覚醒」はルークの子でアナキンの孫の活躍を描く。

 家族を知らず砂漠の惑星で孤独に生きるヒロイン、レイ(デイジー・リドリー)、戦うことに疑問を抱く兵士フィン(ジョン・ボイエガ)、そして銀河制圧を目論むファースト・オーダーでフォース暗黒面の担い手・カイロ・レン(アダム・ドライバー)ら、主要キャストはオーディションで選ばれた若手俳優。
 それぞれが魅力的で銀河の命運を賭けた壮絶な闘いを繰り広げる。これら新顔の真ん中でハリソン・フォード演じるハン・ソロが相棒のチューバッカを従えて存在感を示しているのが嬉しい。
 黒澤明監督「隠し砦の三悪人」の太平と又七がモデルのC―3POとR2―D2も健在。新たに球型ドロイド・BB―8が登場するが、その単純でコミカルな形、キャラクターはブレイク必至。

 ドッグファイト(空中戦)、銃撃戦といった派手なシーンだけでなく、シリーズに通底する親子の愛と喪失も描かれ、136分はアッという間に感じられる。
 J・J・エイブラムス監督は産みの親ジョージ・ルーカスに代わって「スター・ウォーズ」を見事に覚醒させた。


<荒井幸博のシネマつれづれ> スター・ウォーズ/フォースの覚醒
荒井幸博(あらい・ゆきひろ)

1957年、山形市生まれ。シネマパーソナリティーとして多くのメディアで活躍、映画ファンのすそ野拡大に奮闘中。現在FM山形で「荒井幸博のシネマアライヴ」(金曜夜15時)を担当。