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続・レトロやまがた再発見/(51)南陽市立結城豊太郎記念館(南陽市赤湯)

2014年2月28日
 南陽市赤湯生まれの結城豊太郎(1877~1951)は日本興業銀行総裁、日本商工会議所会頭、大蔵大臣、日本銀行総裁などを歴任しました。自身が学んだ東大の安田講堂の建設にも尽力したほか、郷土のためにも多大な貢献を果たしています。
続・レトロやまがた再発見/(51)南陽市立結城豊太郎記念館(南陽市赤湯)

 赤湯地区の閑静な住宅街の一角に見られる武家屋敷風の門は友人所有の旧薩摩藩主隠居屋敷の門を譲り受け、昭和10年に下記の「臨雲文庫」の創設に際して移築したものです。門を抜けて中庭の左側に建つのが平成7年開館の「結城豊太郎記念館」。彼に関する資料や書幅、拓本など多数が展示されています。
 向かい側の古民家風の建物が郷土発展を担う若者の教育のために横浜の書屋を移築して開設された臨雲文庫です。県下有数の図書館として町民の誇りとされ、後に現在の記念館の前身になりました。彼の郷里に対する思いが凝縮されている建造物と言えるでしょう。

続・レトロやまがた再発見/(51)南陽市立結城豊太郎記念館(南陽市赤湯)

 同記念館では中庭で雪燈籠イベントが開催されたり、館内ロビーで彼が母校に寄贈したドイツ製ピアノの演奏を組み込んだミニコンサートなども催されるなど、広く市民に親しまれる取り組みが行われています。

山形歴史たてもの研究会
小林 和彦