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続・レトロやまがた再発見/(49)長井小学校第一校舎(長井市)

2013年11月22日
 フラワー長井線長井駅から東に8分ほど歩くと、左手に木造2階建ての大きな建物が木々の間に現れます。これが長井小学校の第1校舎で、文化財でありながら現役の学校校舎。児童たちは主として北側後の新校舎で学んでいますが、校長室や事務室、職員室、家庭科室などはこの第1校舎内にあります。
続・レトロやまがた再発見/(49)長井小学校第一校舎(長井市)

 建造されたのは昭和8年。外壁は米国の西部開拓時代のようなレンガ色の「下見板張り」で覆われ、柱のクリーム色との組み合わせが可愛らしい雰囲気を醸し出しています。「切妻屋根」の正面玄関部分は前方に少し張り出していて、左右に伸びた校舎全体を景観的に引き締めています。
 1階と2階の間には教室への夏の強い陽射しと雨足をさえぎるための長い庇がめぐらされ、細かい配慮が感じ取られます。

 校舎内にも独特の意匠が施され、とりわけ廊下の天井は船底のようで人目をひきつけます。何度か補修されながらも建造時のままの部分が多く、平成21年には国の登録有形文化財に指定されました。
 前庭にうっそうと茂る樹木は「長井小慈愛の森」と名づけられ、自然を尊ぶ心を児童たちに植え付けています。

続・レトロやまがた再発見/(49)長井小学校第一校舎(長井市)
※校舎内の見学は事前に学校の許可を得てください。土・日は見学できません。

山形歴史たてもの研究会
小林 和彦