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続・レトロやまがた再発見/(42)旧宮宿郵便局(朝日町)

2013年4月12日
 朝日町の中心部・宮宿を歩いていると、ひなびた街なみに突如として上げ下げ窓があるレンガ色のモダンな建物が現れます。外壁に白い縦線が施されたこの個性的な建物は大正13年(大正15年説も)に建造された旧宮宿郵便局です。
続・レトロやまがた再発見/(42)旧宮宿郵便局(朝日町)

 かつては1階の玄関部分にも2階の屋根にある破風と似たような庇(ひさし)があったとか。往時は電報と電話の業務も兼ね、窓口脇には町でもまれな公衆電話が設置され利用のため訪れる住民が多かったようです。2階の電話交換室の窓からは交代制勤務のため深夜も灯りが洩れる毎日でした。

 設計は山形市立1小旧校舎(現・山形まなび館)と同じ秦・伊藤建築設計事務所で、西村山地方で1番モダンな郵便局舎として住民の自慢の種でした。

続・レトロやまがた再発見/(42)旧宮宿郵便局(朝日町)

 郵便局としての役割は局舎の新築移転により昭和33年で終えました。現在は学習塾として使われているため内部を見ることはできませんが、町を訪れた折にはぜひこの地に足を延ばし、外観だけでもご覧になって当時の殷賑(いんしん)ぶりに思いをはせてみてはいかがでしょうか。

山形歴史たてもの研究会
小林 和彦