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続・レトロやまがた再発見/(41)重要文化的景観の左沢

2013年3月8日
 大江町左沢(あてらざわ)が江戸時代に最上川舟運でおおいに栄えたことはよく知られています。舟運の中で米沢と大石田の中継地だっただけでなく、周辺の特産物だった青苧(あおそ)の商いも活発に行われていました。
続・レトロやまがた再発見/(41)重要文化的景観の左沢

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 それに先立つ中世においては、堅固で壮大な山城(楯山城)を持つ軍事的要衝(ようしょう)でもありました。江戸初期には酒井氏の左沢藩が支配する城下町の時代もありました。
 城跡の楯山公園は別名「日本一公園」とも呼ばれ、ここからは左沢の街全体と最上川の雄大な流れが見渡せます。
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 近代以降は鉄道支線(現在のJR左沢線)の発着地となって発展を遂げ、今も残る豪壮な造りの土蔵や美しい町家造りの商家、瀟洒(しょうしゃ)な洋風の店舗などから往時の隆盛と賑わいを偲ぶことができます。

続・レトロやまがた再発見/(41)重要文化的景観の左沢

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 このように中世から近代にかけて形成された左沢の街並みは歴史的、文化的にも貴重なもので、昨年11月には国から「重要文化的景観」に選定されました。これは山形県内では初めてです。
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 3月29日~31日は複数の旧家で時代雛飾りが公開されます。

山形歴史たてもの研究会
小林 和彦