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続・レトロやまがた再発見/(40)乃し梅本舗 佐藤屋

2013年2月8日
 羽州街道沿いの山形市十日町周辺は江戸期に商人のまちとして栄えました。明治27年(1894年)「山形市南大火」に見舞われますが、災害を教訓に店舗を火災に強い土蔵造りに改めるなど見事に復興し、今も往時の殷賑ぶりが偲ばれるまち並みです。
続・レトロやまがた再発見/(40)乃し梅本舗 佐藤屋

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 その十日町で文政4年(1821年)から営業しているのが佐藤屋。現在の店舗の独特の外観は個性を存分に発揮しようとした近代の山形商人の気質のあらわれと言えるでしょう。 
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 佐藤屋は銘菓「のし梅」を主力とする和菓子のほか洋菓子も手掛けています。のし梅は江戸時代に伝来した気つけ薬が始まりで、疲れを癒すとして旅人たちに重宝されたとか。その後に広く和菓子として銘菓の地位を得たものと思われます。

続・レトロやまがた再発見/(40)乃し梅本舗 佐藤屋

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 現在の店舗は外壁に見られるように昭和9年(1934年)に耐火建築として建造されました。設計は旧第一小校舎(山形まなび館)と同じ秦・伊藤設計。近代建築ながら歌舞伎座を思わせる和風の外観を採り入れ、今もまちを往来する人たちの目を引いています。

山形歴史たてもの研究会
小林 和彦