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続・レトロやまがた再発見/(35)旧小池医院(長井市)

2012年9月28日
 長井市は人口3万人弱の都市ですが、古き良き日本を偲ばせる和風建造物だけでなく、一見ヨーロッパの都市を想わせる洋風建造物も幾つか遺されており、訪れる人を楽しませてくれます。旧小池医院もそんな洋風建造物のひとつです。
続・レトロやまがた再発見/(35)旧小池医院(長井市)

 立地しているのはかつての目抜き通りのやや南で、歩いているとロンドン郊外に多くみられる17世紀チューダー王朝の貴族の館を彷彿とさせる建物に邂逅します。
 特に目をひくのが2階と3階部分の白い外壁を飾る木組みの構成美と屋根の上に突き出た重厚な八角形の塔屋。ひときわ優美なのが正面3階部分の壁面で、花模様のような曲線の木組みが印象的です。 
 建造は昭和6年で、以前は産婦人科医院でしたが、出産や診察で訪れる女性たちはもちろん、通りすがりの市民もこの豪壮にして優美な壁面を仰ぎ見て心を癒したことでしょう。

続・レトロやまがた再発見/(35)旧小池医院(長井市)

 付近には以前に紹介したこともある桑島記念館や土蔵群利用の文化施設、登録文化財の和風店舗などが点在し、街歩きが楽しめます。 (外観のみ見学可能)

山形歴史たてもの研究会
小林 和彦