お茶のよもやま話/第9話
2008年5月9日
♪夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る あれに見えるは茶摘じゃないか…♪
いよいよ新茶の季節。新茶は昔から不老長寿の縁起物とされてきました。確かに、グングン伸びるお茶の新芽を見ていると新しい季節の生命力が伝わってくるようです。
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さて「夏も近づく八十八夜」と唄われる「八十八夜」ですが、雑節のひとつで、立春(2月4日ごろ)から数えて八十八日目を指します。閏年の今年は5月1日。「八十八夜の別れ霜」と言われるように、遅霜の心配もなくなるこの時期は茶摘の最盛期なのです。
最近は機械化が進み、品質や生産管理は格段に向上しましたが、一方で「茶摘」の唄に出てくるようなほのぼのとした昔ながらの茶摘はなかなか見られなくなり、とても残念に思います。
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そういえば昭和30年代に茶畑を舞台にした「別れの茶摘み歌」という映画がありました。監督は地元山形出身で「ゴジラ」でおなじみの故・本多猪四郎さん、主演は初代国土交通大臣を務めた扇千景さんです。
本多監督が描き、若き扇さんが演じた古き良き茶摘の風景――。未来に是非とも残しておきたい情景と思う今日このごろです。
(店主 志鎌 秀人)
