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続・レトロやまがた再発見/(32)旧白崎医院(酒田市)

2012年6月22日
 日本海と酒田港を見下ろす日和山(ひよりやま)公園のさらに高台にある端正な白亜の建物が外科医院だった旧白崎病院。外観は洋風ですが、2階には畳敷きの和室もある職住一体の医院でした。
続・レトロやまがた再発見/(32)旧白崎医院(酒田市)

 建てられたのは1919年(大正8年)。油問屋を営んでいた白崎氏が外科医院を開業しようとしていた子息のために横浜の洋風建築を巡り歩き、自ら設計して出入りの大工の棟梁を工事にあたらせたようです。
 以前は酒田市の中心街の本町通りにありました。昭和51年の酒田大火では焼失は免れたものの街の復興事業を機に酒田市に寄贈され、建物は現在地に移築されて広く市民や観光客に内部が公開されるようになりました。

続・レトロやまがた再発見/(32)旧白崎医院(酒田市)
 酒田市に残る稀(まれ)な木造洋風建造物として市の文化財に指定されています。アメリカの西部開拓時代を思わせる下見板張りの白い壁面は、緑豊かな高台の木立の中で心地よく映えています。港町酒田の往年の洋風文化を偲(しの)ばせてくれます。

山形歴史たてもの研究会 小林 和彦