酒田市美術館で「中原淳一展」 問いかける「本当の美しさ」
2012年6月22日
酒田市美術館で7月22日(日)まで特別展「美しく生きる・中原淳一展」が開かれている。

大正2年に香川県で生まれた中原淳一は幼少期から絵や造形に才能を発揮し、19歳の時、趣味で作ったフランス人形が認められ東京の百貨店で個展を開くほどに。それがきっかけとなって雑誌「少女の友」の専属画家として表紙や挿絵を手がけるようになり、一世を風靡(ふうび)する人気画家となる。
終戦後は女性の美を追求して自ら雑誌「それいゆ」「ひまわり」などを創刊。編集長として女性誌の基礎をつくっただけでなく、イラストレーターやデザイナーとしても活躍、当時の女性たちから圧倒的な支持を得た。昭和58年没。現在でも人気は高く、彼が出版した本や雑誌は多くが復刻されている。
中原淳一展では雑誌の表紙や挿絵など約100点を展示。「本当の美しさとは何か」を問いかけてくる。
23日(土)午後2時から学芸員のギャラリートーク。問い合わせは0234-31-0095。