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続・レトロやまがた再発見/(29)大石田町の聴禽書屋(ちょうきんしょおく)

2012年2月24日
 大石田町は上山市出身の歌人でアララギ派の巨匠、斎藤茂吉ゆかりの町として知られます。茂吉が大石田に滞在したのは昭和21年2月から翌年の11月までで、その間に住んだのがこの2階建ての書院風の建物。もとは地元の名家だった二藤部家の離れ間として昭和8年に建造されたものですが、禽(鳥類)の鳴き声を聴くという意味で茂吉により「聴禽書屋」と命名されました。
続・レトロやまがた再発見/(29)大石田町の聴禽書屋(ちょうきんしょおく)

 茂吉はここを拠点に最上川河畔を逍遥したり、銀山温泉や出羽三山まで足を延ばしたりしながら多くの歌を詠みました。それらの多くは有名な歌集「白き山」に収められています。
 
 この聴禽書屋は現在は町立歴史民俗資料館に連結する文化施設として来訪者に広く公開されています。かつて最上川水運の港町として殷賑を極めた大石田の街を散策しながらここに立ち寄り、茂吉の歌心に想いを馳せてみてはいかがでしようか。

続・レトロやまがた再発見/(29)大石田町の聴禽書屋(ちょうきんしょおく)
山形歴史たてもの研究会 小林 和彦