あなたの目 健康ですか?/(46)2011年を振り返って
ドライアイ新薬が登場
年の初めということもあり、まずは昨年の話題を振り返ってみましょう。私の選ぶ最大のニュースはドライアイの新しい治療薬の登場です。
ドライアイの治療薬として最もよく使われているヒアルロン酸製剤が世に出たのは1995年のこと。以来、これに代わるドライアイ治療薬は途絶えていましたが、昨年から実に15年ぶりの新薬「ジクアス点眼液」が本格的に使われるようになりました。今年1月5日からは「ムコスタ点眼液」も登場しています。
お悩みの方には朗報
2つの新薬は涙を増やす効果があり、これによりドライアイの治療の幅はグッと広がりました。パソコンや携帯の普及などで今や国民病ともなったドライアイ。日本では800万人から2000万人が悩まされているとされ、新薬の登場は嬉しいニュースです。
大活躍ビジョン・バン
もうひとつ印象深かったのは「ビジョン・バン」。昨年は東日本大震災が発生、緑内障や糖尿病網膜症など高度な医療が必要な被災者を救ったのが、大型のバスに眼科の検査機械を積み込んだ移動式眼科診療所ビジョン・バンでした。
ビジョン・バンを所有していたのは米マイアミ大学で、震災後にロシアの航空会社の協力で被災地に駆けつけ、巡回診療に活躍してくれました。
その後、ビジョン・バンはマイアミ大に戻りましたが、これを契機に国内では日本版ビジョン・バンをつくり、国内での緊急時や海外での支援活動に役立てようとの機運が高まっています。
今年のニュースは…
辰年の今年、目の健康を取り巻く状況はどう変っていくのでしょうか?皆さんと一緒にウオッチしていきたいと思います。
高橋 義徳(たかはし・よしのり)
1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。山形県アイバンク理事。


