芸能人でなくても歯は命/ホワイトニング
偶然の産物
ホワイトニングは研究に研究を重ねて登場した技術ではなく、実は偶然の産物なのです。その偶然に出合ったのはあるアメリカの矯正歯科医師。矯正装置をつけていると虫歯や歯周病になりやすいため、予防のために基材の過酸化水素を使い始めたのが始まりです。
もとは殺菌剤として使われていたわけですが、その時「歯が白くなる」という副次効果に気づき、ホワイトニング剤の開発が始まりました。
成分には規制が
海外は別ですが、現在の日本で販売が許可されているのは成分が10%過酸化尿素か35%過酸化水素に限定されています。
「脆くなる」は誤り
過酸化水素を使うと脆(もろ)くなるというイメージがありますが、そんなことはありません。薬剤の影響で一過性にしみる場合もありますが、歯にはもともとミクロのヒビがあることや歯ぎしりが原因でしみたりするのです。
適応外のケースも
無カタラーゼ症、エナメル質・象牙質形成不全、妊婦・授乳中、中学生や小学生、金属材料による変色、重篤な変色歯、セラミック・金属・プラスチックなどの人工の歯は適応外です。
再着色(後戻り)も
「再着色」は少なからず起きます。ただし、オフィスホワイトニング(医院で行う方法)とホームホワイトニング(家で行う方法)では再着色のスピードが異なります。食習慣や加齢による影響もあります。
歯科医とよく相談を
変色の原因によってホワイトニングの目的、方法も変わります。原因をしっかりと把握することでより効果的になります。歯科医師と相談の上でホワイトニングを行いましょうね!
政宗デンタルクリニック院長 中山伊知郎(なかやま・いちろう)
2006年東北大学歯学部卒業。東北大学歯学部病院口腔外科、金沢大学医学部附属病院歯科口腔外科などを経て10年から現職。


