ドクター松本の医食同源/(1)今からでも遅くないメタボ対策
そもそも「メタボ」とは?
最近になってメタボリック症候群、通称メタボは広く認知されるようになってきました。ガンと並ぶ日本人の代表的な死因は心筋梗塞と脳卒中で、その原因は糖尿病、高脂血症、高血圧症といった生活習慣病です。
そもそも生活習慣病とは食べすぎや運動不足による内臓脂肪の蓄積に起因します。病気と診断される前から血糖値、中性脂肪、血圧などが上昇しており、これらが重なることで動脈硬化、つまり血管がつまりやすくなっているのです。こ れがメタボリック症候群です。
カロリー過多に要注意
メタボを防ぐためには食生活の改善が不可避で、まず第一に1日の食事のカロリーに注意しましょう。
日本人の平均エネルギー摂取量は1 日約1900キロカロリーとされ、メタボ予備軍の人は1600キロカロリー前後に控える必要があります。昔から言われているように腹八分目が基本です。
肉より魚を
第二に脂のとり過ぎを避けましょう。現代人の味覚は大トロや霜降り肉など脂肪を含む食材や、「揚げる」「炒める」といった脂を使った料理法を好みがちです。
このことがカロリーの過剰摂取の一因になっており、これを防ぐためには肉より魚を中心にした食生活がおすすめです。またダイエットと称してご飯を食べずにおかずだけ食べる人がいますが、これも脂肪のとり過ぎにつながります。
食物繊維をとりましょう
第三に食物線維を多くとることです。食物線維は野菜、海藻、キノコなどに含まれ、小腸での糖分や脂肪分の吸収を緩やかにします。結果として血糖値や中性脂肪、コレステロールの上昇を抑え、肥満になりにくくしてくれます。
食生活は規則的に
その他に気をつけることとして、1日3食規則正しく食べること、午後8時以降の食事や夜食はとらないこと、間食をしないこと、などが挙げられます。アルコールも控え目に。ビールなら500cc以下、日本酒なら1合以下が目安です。
1985 年(昭和60 年)山形大学医学部卒業。山形大学医学部第三内科、県立新庄病院、県立中央病医院を経て2007年5 月に松本内科クリニックを開業。日本糖尿病学会認定糖尿病専門医、日本内分泌学会認定内分泌代謝科専門医。
